ダージリン好きのお客様、大変お待たせしました。
ファーストフラッシュがやっと入荷しました。
今年の春は世界的に冷え込みが続き、茶葉の新芽が育つのがとても遅れたそうです。
キャッスルトン農園のムーンライトダイアナ、サングマ農園のヤマダバリの2種を扱っております。
キャッスルトン農園もサングマ農園も、極めて優良な農園です。
キャッスルトン農園の茶葉は市場の最高値で取引されることもしばしば、またサングマ農園のユメコバリの茶樹はクローナルの最高峰と言われるそうです。
残念ながらユメコバリは、セカンドフラッシュしかございません。
ヤマダバリは、ユメコバリと同じ区画から取れたと言って良いような茶葉だそうですが、やはり樹が異なるため、ヤマダバリのファーストフラッシュとユメコバリのセカンドフラッシュの継続性のようなものは感じられません。
ところで、ユメコバリ(セカンド・フラッシュ)は、ダージリンらしい華やかさ、複雑さの他に、際立った柑橘系と無数の花を束ねたような甘い香りあります。
名は体を表すとは言いますが、まさに夢見心地の香りなのです。
お客様にこの紅茶をサーブすると、「うわー、良い香り!」という第一声が10回中9回までは聞こえてきます。
私も、試飲でこの香りに魅せられて即断で買ってしまいましたが、クローナルの最高峰という評価は後から知りました。
一方、ヤマダバリ(ファースト・フラッシュ)は、余韻の長さは共通して、ユメコバリ程の甘い華やかさはなく、逆に繊細さや透明感、そことない花や草の香り、渋み等のバランスのとれた「かっこいい」紅茶と感じます。
ファーストフラッシュは、全般的にセカンドフラッシュほどの力強さはなく、色も薄く、デリケートです。
実は嗅覚が弱い私など一生懸命クンクンしなければ、個々の特徴を感じることが難しい場合もあります。
収穫量が少ないのでお値段も高いし、この「そこはかとなさ」が、ファーストフラッシュの高貴さのゆえん・・・などと勝手なことを思っています。
2012年5月17日木曜日
2012年5月14日月曜日
平日のお得なセットメニュー
観光スポットの神楽坂では、お客様のご来店が週末に集中します。
当店も2時過ぎから4時頃までのティータイムは大混雑、客席数の少なさと相俟って、満席でお入り頂けないお客様が複数組出てしまいます。本当に申し訳なく残念です。
ところで、満席時のメゾン・ド・ボウ、紅茶専門店なのでやはり女性のお客様が多く、実に楽しそうにご歓談されます。
お客様が13人いらっしゃれば、お客様の発する音声も13通り。
ピーク時のご歓談は大合唱となり、真空管アンプが奏でる音楽をも凌駕します。
壮快ですが、悠久の時の流れを感じて頂くには(違うか)、いえ思索に耽ったりするには若干賑やかかもしれません。
開いた扉から風を感じ、アレカ椰子のマイナスイオンを浴び、静かにお過ごし頂くには、やはり平日が最高。という訳で、今日は平日だけのお得なセット・メニューのお知らせです。
(お食事セット)
メゾン・ド・ボウは細々とお食事メニューをやっております。
なぜ細々かというと、厨房設備の関係で量を沢山作れないのです。
今週は先週に引き続き、蔵王豚の白ワインカレーを仕込んでおります。
このカレーは蔵王産の豚バラ肉を白ワインでコトコト煮込んで作ります。
蔵王産豚のジューシーな甘みと白ワインがマッチしており、ご好評頂いております。
お値段は、単品950円、紅茶(ティーカップ)がついて1050円です。
紅茶は、ティーカップでも丁寧に気合いを入れて淹れさせて頂いております。
(ケーキセット)
また、ケーキと紅茶(ポット)とのご注文で、100円引きとさせて頂いております。
当店も2時過ぎから4時頃までのティータイムは大混雑、客席数の少なさと相俟って、満席でお入り頂けないお客様が複数組出てしまいます。本当に申し訳なく残念です。
ところで、満席時のメゾン・ド・ボウ、紅茶専門店なのでやはり女性のお客様が多く、実に楽しそうにご歓談されます。
お客様が13人いらっしゃれば、お客様の発する音声も13通り。
ピーク時のご歓談は大合唱となり、真空管アンプが奏でる音楽をも凌駕します。
壮快ですが、悠久の時の流れを感じて頂くには(違うか)、いえ思索に耽ったりするには若干賑やかかもしれません。
開いた扉から風を感じ、アレカ椰子のマイナスイオンを浴び、静かにお過ごし頂くには、やはり平日が最高。という訳で、今日は平日だけのお得なセット・メニューのお知らせです。
(お食事セット)
メゾン・ド・ボウは細々とお食事メニューをやっております。
なぜ細々かというと、厨房設備の関係で量を沢山作れないのです。
今週は先週に引き続き、蔵王豚の白ワインカレーを仕込んでおります。
このカレーは蔵王産の豚バラ肉を白ワインでコトコト煮込んで作ります。
蔵王産豚のジューシーな甘みと白ワインがマッチしており、ご好評頂いております。
お値段は、単品950円、紅茶(ティーカップ)がついて1050円です。
紅茶は、ティーカップでも丁寧に気合いを入れて淹れさせて頂いております。
(ケーキセット)
また、ケーキと紅茶(ポット)とのご注文で、100円引きとさせて頂いております。
こちらは、全粒粉のスコーンとの紅茶の組み合わせ。
全粒粉の香ばしさ、発酵バターのプワーと広がる香りが特徴です。
ほくほくしたスコーンの食感に、隠し味の粗挽岩塩が効いて、チャールズ皇太子様のラズベリージャムをあわせると紅茶が進みます。
ダイサジャン茶園のアッサム・ティーにミルクをたっぷり入れて、飲みましょう。
*実際には、もう少し小振りなスコーンが二つに、クロテッドクリームとラズベリージャムを添えてのご提供となります。
2012年5月12日土曜日
ボウのシンボル・ツリー
今日は、メゾン・ド・ボウの大切なシンボルツリー、アレカ椰子ちゃんのご紹介です。
紅茶が好きと同時にグリーンが大好きなオーナーは、当店の構想時からどのようなプラントを置こうかと、コロニアル・ホテルの写真を見ながらよだれを垂らし・・・、いえ夢想し続けていました。
やはり、コロニアル風を追求するなら、椰子やソテツ、棕櫚竹などの南国調の植物でしょう。こちらは、ラッフルズ・ホテルです。
こんなバルコニーで紅茶を飲みたいものです!
しかし、当店のオープンは予定より3ヶ月近く遅れて1月の下旬となってしまいました。
南国調の植物は植木屋さんに出回っておらず、とりあえずユーカリの大枝を飾ってやりすごしていました。
ユーカリを売ってくれた花屋さんは、「もっても2週間ぐらいですよ〜」と言っていましたが実際はむりくり2ヶ月も置き続け、最後はミイラのようになっていました。
春になって南国調の植物が出回り始めたので、ミイラとはお別れして、写真のアレカ椰子を購入することに決めたのです。
先週の日曜日は、お天気の急変でまさにスコールのような大雨と突風が吹きました。
アレカ椰子が右に左に煽られ、なぎ倒されるかと思いきや、さすがに南国の植物、しなやかに、のびやかにそこに立ち続けているのでした。
スコールを浴びて、故郷のインドシナ(勝手に決めるな)を思い出していたのかもしれませんね。
さて、オーナーは一本目のアレカ椰子に味をしめ、「もっともっとアレカ椰子が欲しい!」と思うようになりました。
そこで、小さめのと大きめのを1本づつ追加購入。
そのうち店中がアレカ椰子だらけになるかもしれません。
下の写真は、アレカ椰子を背景にとったコーンミール・スコーン。
こういう写真もグリーンが入るとぐっと爽やかです。
今は季節が良いので、このように扉を解放しております。
この季節だけは、窓際の席、アレカ椰子のマイナスイオンを浴びながら寛ぐことができる特等席です。
2012年5月11日金曜日
メゾン・ド・ボウのケーキ達「オレンジ・バタークリームのケーキ」
引き続きメゾン・ド・ボウのケーキのご紹介です。
こちらは、「オレンジ・バター・クリームのケーキ」です。
オレンジの果汁と洋酒を含ませて作った柔らかめのパウンドケーキに、同じくオレンジの果汁を使って作ったバタークリームをトッピングしています。
ケーキの食感は軽めですが、バタークリームのまったり感と洋酒の香りで、大人っぽい印象のケーキに仕上っています。
ブランデーなどお酒との相性も良さそう。
ちなみに、当店、ブランデー、ウィスキー等もおいております。
昼から飲めます!
写真ではちょっと伝えにくいのですが、もこもことバタークリームがトッピングされている様がファンシーで、鮮やかなパステル・オレンジの色彩が、夏の到来を感じさせます。
これから沢山登場してくれることを期待しています。
こちらは、「オレンジ・バター・クリームのケーキ」です。
オレンジの果汁と洋酒を含ませて作った柔らかめのパウンドケーキに、同じくオレンジの果汁を使って作ったバタークリームをトッピングしています。
ケーキの食感は軽めですが、バタークリームのまったり感と洋酒の香りで、大人っぽい印象のケーキに仕上っています。
ブランデーなどお酒との相性も良さそう。
ちなみに、当店、ブランデー、ウィスキー等もおいております。
昼から飲めます!
写真ではちょっと伝えにくいのですが、もこもことバタークリームがトッピングされている様がファンシーで、鮮やかなパステル・オレンジの色彩が、夏の到来を感じさせます。
これから沢山登場してくれることを期待しています。
2012年5月10日木曜日
北欧の春を告げるケーキ
今日もメゾン・ド・ボウのケーキのご紹介です。
いちごの季節におつくりしているのが、こちら↓
「いちごとカルダモンのケーキ バニラクリーム添え」。
北欧のケーキです。
フレッシュないちごをひそませて、
スパイスのカルダモンとざらめ糖をふりかけて焼いたケーキで、
冷たいバニラクリームと共にお召し上がり頂きます。
いちごの甘酸っぱさと爽やかなカルダモンの香り、
ざらめ糖のパリパリとした食感、
さらに、バニラクリームのやさしい甘さが混ざり合って、
他にはないおいしさ。
かわいらしいイチゴと、
清涼感のあるカルダモンの組み合わせは、
北欧のはかなく美しい春そのもののようです。
(行ったことはありません、妄想です…)
個人的には、紅茶はヌワラエリアが合う気がします。
今年はあと何回、焼けるでしょうか。
(ケーキ担当)
2012年5月9日水曜日
メゾン・ド・ボウのケーキ達「ビクトリア・ケーキ」
ビクトリアン・ケーキと表記されることも多いですが、当店ではビクトリア・ケーキと呼んでいます。
このケーキの名前は、イギリスのビクトリア女王から来ています。
ご存知の通り、ビクトリア女王の治世は大英帝国の黄金期、政治・経済・文化・技術の様々な面でイギリスが躍進を遂げました。
一方、ビクトリア女王と言えば、夫アルバート公とのおしどり夫婦ぶりが有名で、彼が42歳で病死した後、10年間(!)喪に服したそうです。
塞ぎ込む女王を元気づけるために、側近たちが女王の好物の素材で作ったと言われるのがこのビクトリア・ケーキです。
このケーキ、バタースポンジケーキにラズベリージャムと生クリームをサンドした単純・素朴な構造ですが、バターの香りとラズベリーの酸味、生クリームの柔らかい舌触りで、重層感となんとも言えないエレガントさがあります。
一度食べるとやみつきになってしまい、繰り返しご注文下さるお客様もいらっしゃいます。実は、私もこれが一番好きです。
ちなみに当店では、発酵バターや隠し味を使い、より芳醇な香りに仕上げております。
ケーキが湿らないようにジャムと生クリームは、なるべくサーブする直前に挟むようにしているため、ケーキドームの中では、のっぺらぼうで寂しいです。(ジャムだけ挟んである場合もありますが。)最終形は、きつね色、白、赤の三色のコントラストが可愛らしいケーキなので、是非一度ご賞味ください。
抑えた甘みと酸味が爽やかな絶品ジャムです。
色々なジャムを試しましたが、これに勝るジャムは今のところありません。
店内販売もしているので、ご家族のお土産に買って帰られる方も多いんですよ。
2012年5月8日火曜日
オーナーよりご挨拶にかえて
すみません、これはコロニアル・テイストが好きな店主の妄想です。写真は南東アジアにあるとある由緒正しいコロニアル・ホテルのラウンジの風景です。
本当のメゾン・ド・ボウは神楽坂の路地にある9坪きっかりの小さなティー・ハウス。以下の写真の通りです。
メゾン・ド・ボウはコロニアルな世界、紅茶と音楽が大好きな店主の酔狂から誕生しました。
工事業者さんとの最初の会合で、すがるような目で「無理かもしれませんが、こういうイメージにしたいんです!」と一枚目の写真を見せたところ、同席していた先輩に「50坪の物件でやって下さい」と切り捨てられてしまったのでした。
コロニアルは半分諦め、その後は工事関係者の皆様に「教会というか、美術館というか、水車小屋というか、西洋風のお蔵みたいな雰囲気にして下さい」とお願いし続けました。結果、「ふ〜ん、要するにスタジオ・ジブリですね」と巧すぎる整理。言い得て妙です、説得力あります。
そういうわけで、お客様から「どういうイメージでお店のデザインされたのですか」、と聞かれることがありますが、ラッフルズ・ホテルやハノイのメトロポール・ホテル等旧植民地国のリゾートホテルのラウンジの再現というのが出発点にありました。「オリエンタル・テイストが所々に取り入れらていますね」とコメントされることもありますが、それらがその片鱗なのです。
なぜコロニアルなの?と聞かれると、好きな物の説明は難しいのです。
多分、生まれながらにマイペース&スローで、空想癖(妄想癖とも言うかもしれません)のある私にとって、ゆっくり過ごす時間は何時間あっても足りません。ノスタルジックで悠久の時を感じさせるコロニアルテイストは、そんな私にとって最も親和性が高く惹き付けてやまないのかもしれません。
当店で「悠久の時の流れ」を感じて下さいと言うと大袈裟過ぎますね。それにコロニアルホテルのような豪奢さにはほど遠いものがあります。しかし、お客様の日常が、当店を訪れたことで少しでもゆったりとし、楽しくなるように、丁寧に紅茶をいれ、良い素材を使ったケーキを作って参りたいと思います。
是非メゾン・ド・ボウにお立ち寄り頂ければと思います。
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