2012年9月15日土曜日

スコーンを温める



上は、温めるためにオーブントースターに入れる直前のスコーン。
アルミホイルは、下と上に載せるだけ。
包んでしまうと、熱が届きにくくなります。

このように銀紙に挟んでオーブントースターで3分温めます。

でも、オーブントースターだけでは、
どうも芯まで「ホコホコ」になりにくい、
そこで、その前にレンジで15秒ほどあためることができれば
ベストです。

スコーンは焼きたてが一番ですが、
焼いてから24時間くらいまでならこの方法でかなり美味しさが蘇ります。

テイクアウトが出るときは、なるべく口頭で説明させて
頂いておりますが、
本当は、一緒に持ち帰る温めのための簡単なレシピ
くらい用意しなければ、と思いつつ、
何事も鈍いボウです、
しばらくはやはり口頭で説明しているような気が・・・

2012年9月10日月曜日

アフタヌーンティー

三段トレーのアフタヌーンティーセット。
この週末、ご予約を頂いた際に、
お客様にお願いしてパシャリと一枚撮らせて頂きました。

背景はアレカ椰子、6月頃は葉が黄ばんでしまって、
このままご臨終かと思いましたが、
生き延びました。

ちなみに、後からきた新入りは1週間で夭逝(?)
植木屋さんに若干のクレームを付けましたが
取り合ってもらえませんでした。

意外に、アレカ椰子は環境変化に強くないようで、
店中をアレカ椰子だらけにするという野望は
早い時期に打ち砕かれました。

さて、セットの中身はスコーン、ビクトリアケーキ、焼菓子、ゼリー。
そしてお決まりのきゅうりのサンドイッチとなっています。

当店のキュウリのサンドイッチは、爽やかさを出すために
ミントとレモンを効かせています。

今回のお客様はとても紅茶通なお客様で、
ご注文されたのはホワイトシャイニーディライトの
(春摘)ファーストフラッシュでした。

とてもエレガントな選択かもしれません。
キュウリのサンドイッチと、ホワイトシャイニーディライトの
草っぽさの相性が良かったのではないかと思います。

それと、ビクトリアケーキのような
シンプルなケーキにもマッチします。

ダージリンのファーストフラッシュは、
色が浅く、見た目が日本茶にとても似ています。
でも日本茶とは異なり酸化発酵させているため、
瑞々しさ、草っぽさ、柑橘っぽいニュアンスなど、
日本茶と一線を画す複雑みが出ます。

香りは華やか、味はあっさりの
ファーストフラッシュは、シンプルな洋菓子や、和菓子、
野菜系のサンドイッチなど、相手方にも一定のシンプルさを
求めますが、意外に守備範囲が広いと思います。

また、ホワイトシャイニーディライトのような特別な紅茶の場合は
紅茶単独でしみじみと味わうのもお薦めです。

セカンドフラッシュの銘柄はかなりころころ変わりますが
このホワイトシャイニーディライトだけは、
継続して、リストオンしていきたいと思います。


2012年9月9日日曜日

スコーンの魔力

明け方はすずしくなってきましたね。
でも日中は9月なのに、まだ、スチームの中にいるようです。

昨日は、またもやスコーンの魔力を思い知らされることがおきました。

ご家族でいらっしゃったお客様が、
スコーンがなくて一度テーブルに座られた後、
「すみません」を連発しながら
帰ってしまわれたのです、ガーン。

昨日はテイクアウトなどで割と早々とスコーンが
完売してしまったのです。

飲食業をやっているくせに、ボウは「廃棄」という行為が
我慢なりません。

だから、量はつくらず、それでもあまったら家に持ち帰り
食べます。

スコーンが毎朝の食卓に並んだ後、久々にトーストを食べると
トーストってなんて軽くて美味しいんだろう!と感動したりします。
(ちなみに、トーストに紅茶も素晴らしくあいますね)

話は外れましたが、量を作らないということで
廃棄を防げている部分はあるのですが、
スコーンというティーハウスの必須アイテムが
ないがために、お客様が帰ってしまう、
これが頻発するのは問題です。

少なくともスコーンについては、ボウの行動を
改めなければならないのかもしれません。





2012年9月8日土曜日

レンタルスペース(会場貸し)のご案内

いつになっても湿気がおさまらないですね
湿度が高いと肩が凝ります
早く秋晴れの日々が来てほしいものです

さて、メゾン・ド・ボウのスペースを、
ご自身で紅茶教室を開催してみたい方のために
一部の時間枠で開放することにいたしました

月    :全日
火〜木  :夜(開始時間は要ご相談)

料金:2,900〜3,500円/時間
   ただし、長期に渡る定期的なご使用の場合は、ディスカウントがございます

用途は、紅茶関係が理想的ではありますが、
手芸、読書、語学等、店内及び店内の器物の破損のおそれが
低いものであれば歓迎いたします

ご興味のある方は是非お問い合わせ下さいませ

TEL:03-3327-2218

2012年9月4日火曜日

ビーフストロガノフ 復活?

今日は、ボウにとっての連休2日目

とはいえ、メニューの更新や試作だので一日はあっという間です
なるべくボケっとして生きて行くことを信条としているボウにとって
働き過ぎの1日になりました。

さて、本日、前回のブログ更新から間がないにも関わらず
(このコメントにはかなりの反論があるとは思いますが)
また更新している理由は、明日からビーフストロガノフを再開しようと
考えており、発表しなければならないと思い立ったからです。

開店当初、頑張って出していたビーフストロガノフ、
いつの間にか白ワインボークカレーにとって代わられていました。

理由は簡単(最近くせになった言い回し)、
良い牛肉を廉価で安定調達することが非常に困難で、
当時ビーフストロガノフを作っていたケーキ担当が
買い出しに行くたびに神経症を煩いそうになっていたからです。

しかし、カレーを出し続けたこの3ヶ月、
ホワイトシャイニーとか、クイーンとか、ダイアナとかの
繊細優美なだダージリン紅茶を出す店で、
「なぜ、カレー?」という疑問がつきまとい続けました。
お隣席でカレーが出た場合、ホワイトシャイニーディライト
(白く輝く喜び)を堪能しようとしていらっしゃったお客様は、
同じ疑問をもっと切実にもたれたに違いありません。

ボウはカレー大好き、私生活でもカレーばかり作っていたので
「カレーの子」との異名をとったほどです。
だからカレーになんの恨みもありません。

でも本来は、無香空間で、純粋に紅茶の香りだけを
感じて頂きたい。
そこにカレーの香りがプ〜ん、というのはあまりにといえばあまり、
現に、カレーが出ている瞬間に、
入られるお客様の開口一番の声
「わ、すごいカレーの香り!」、を聞くたびに
ひそかに傷ついているボウでした。

和牛を買い続けることが困難で、
ついついわかりやすく、場当たり的対応で
日本人の定番メニュー「カレー」に流されてしまいましたが、
もう、我慢の限界!(勝手な言い分ですみません)
明日から、試験的に白いビーフストロガノフをお食事メニューとし
リストオンいたします。
(トマトも、ホールトマトも、トマトペースも、トマトケチャップも使いません、匂いがやだから)

お値段は前日にしてまだ悩んでいますが1200円台になるかと思われます。
ランチタイムはアイスティーをお付けいたします。

心を鬼にして、デフレ社会の日本にて、
思い切り反時代的なプライス、「ランチだけど1050円越え」に
挑戦します。

和牛なのでお許しください、アーメン。



2012年9月3日月曜日

最近のスコーン事情

漸く定番メニューに加わったスコーンです。


当店は、ティーハウスではありますが、開店当初、
スコーンが定番メニューにありませんでした。
理由は簡単、スコーンは製法が簡単なだけにごまかしがききません。
開店までに美味しいスコーンのレシピを完成することができなかったのです。

それと開店準備の中で、スコーンを作りすぎて、
関係者が食傷気味になってしまったというのもあります。
毎日のように試作品を食べ続け、
スコーンについて考えるだけで胸焼けが・・・

しかし、ティーハウスたるもの、スコーンなしで済むはずありません。
お客様に、「なぜスコーンをおかないのですか?」
と問われることも多く、
面目なく思うシーンがしばしばありました。

そこで、スコーンレシピの開発を再開し、
ようやく最近になって、合格点に近いスコーンが店頭に並ぶようになりました。
ちなみに、開店後に何度か作ったもののなかには、ときとして
目もあてられないような失敗作が混じっていました。
ごめんなさい。

それにしても、スコーンとは不思議な食べ物です。
好きな方は大好き、興味の無い方はまったく興味ありません。

テイクアウトも含め売れるときはあっというまに売れてしまいます。
でも、売れないときはまったく売れず、スコーンの山がこんもりと残ります。

スコーンのためにあしげく通って下さるようになるお客様もいらっしゃいます。
一方で、ないと踵を返して帰ってしまう、
逆にスコーンしかないから帰ってしまうお客様も。

ティータイムの人間行動にかくも影響力を持つとは、
丸いきつね色のシンプルなお菓子にしては、
ちょっと生意気です。

スコーンは忙しいイギリスの一般家庭でパンを作る時間を省くために、
作られるようになった簡易パンと言われます。
アフタヌーンティーの習慣に取り入れられ、
今や欧州、アメリカ、日本、その他アジア諸国で
お菓子の1つとして受け入れられています。

時代を超え、国境を超えて生き続け、愛され続ける
「何か」が、このシンプル極まりないお菓子の中に
あるいはシンプル極まりないからこそかもしれませんが、
確かに詰まっているようです。