今日は気持ちの良い秋晴れですね。
お店に出頭?する前に、ブログの更新です。
ダージリンのセカンドフラッシュの追加入荷がございました。
今回入荷した銘柄は「サングマ農園カクラムスク」です。
ところで、仕入れの際、試飲でなんらかの(勿論ポジティブな)印象を
受けた紅茶を絞り込んで仕入れています。
ここで難しいのが、美味しい紅茶ほど
その特徴を具体的な言葉にすることが難しい・・・
良い紅茶は様々な香りや味の要素のバランスがとれています。
つまり何かの要素が突出しません。
よって、第一印象としては「美味しい!」のですが、
バランスがとれている、という以外になぜ美味しいのか、
をうまく説明できないのです。
セカンドフラッシュの場合、モルト、ムスクの香り、植物、
柑橘系のニュアンス、ときに香ばしさなどがバランスよく纏まっています。
でも、すべての紅茶が同じ比率で纏まるわけではないので、
なんらかの要素の強弱はあるはず。
その強弱を把握することが、その紅茶の個性を理解する
第一歩かなと思っております。
本銘柄も例によって、バランスがとれており、
優しく、柔らかくとても洗練された印象を持ちます。
名前のとおり、ムスクの香りはかなりはっきりと感じられます。
しかしそれだけでなく、「清廉な花の香り」
というには少し強い、或はもう少し野性的ともいうべき香りが
同時に感じられます。
また、素晴らしいダージリンの紅茶には、
飲んだときにいきいきとした生命力や躍動感を感じます。
しかし、その中に「静」と「動」、或は「陰」と「陽」
に分類できると感じます。
カクラムスクは、「静」或は「陰」の側に入ると思います。
静かな森の奥にたたずんでいるような感じを受けます。