2012年5月30日水曜日

メゾン・ド・ボウのケーキ達「カシスのバタークリームケーキ」

こちらは、カシスのバタークリームケーキです。

カシスの紅色が鮮やかな、これも少し夏っぽいケーキです。
(秋も冬もお出しすると思いますが。)

チャーミングな断面にフォーカス。背景は愛しいアレカ椰子ちゃんです。
赤と緑の補色関係を狙ってみました。

さて、このケーキは、バター・クリームを使うのでそれなりに濃厚です。
でもカシスの酸味のおかげで濃厚すぎることはありません。

スポンジは、アーモンドプードルを入れてこっくりと仕上げ、バター・クリームの個性とのバランスをとっています。

これを食べると、カシスの甘酸っぱい香りと、バターとアーモンドの芳醇・濃厚な香りが口の中にプワーっと広がります。

このケーキと相性の良い紅茶としては、バタークリームの濃厚さに負けない曲者系で、アールグレイやキームンがまずは思い当たります。

それと、かなりマッチすると思うのが雲南ティーです。
雲南は、こくが極めて強い紅茶ですが、
香りの特徴としては、「スモーキー」を通り越して殆ど「こうばしい」です。
ドーナツなどとあわせても負けないでしょう。
つまり紅茶の中ではコーヒー的な特徴を持っているのかもしれません。

バタークリームはそもそもコーヒーにあうので、雲南はこのケーキにあうと思うのです。



2012年5月25日金曜日

夜の営業

最近、当店の夜のご利用が増えてきました。
夜は、紅茶だけでなく、ワインをメインとしてお酒のご注文を頂くこともございます。
昨日は女性のお客様が2名、窓際の席で、ワインをボトルでご注文。

ご提供したのは、スペインの白ワイン「カルカリ」です。
下の写真では、殆ど何がなんだかわかりませんが・・・



葡萄品種はチャレッロ100%、チャレッロはカバを作るのに使われるそうです。
果実味、ハーブっぽさ、ミネラル感等のバランスがとれたとっても美味しい辛口白ワインです。
魚介との相性が良さそう。

のどごし爽やかで、私など、速攻でグラス3杯くらいいけそうです。
お客様もお気に召して下さったようで、スコーンをおつまみに、気持ちよい飲みっぷり、早々に空けて下さいました。
(その後、目ざとく見つけられた久保田をご注文されました。)

ところで、当店でのワインのご提供は、まだグラスでご提供できる状況ではなく、基本はボトルでのご提供となります。

以前はグラスでもお出ししていたのですが、ボトルを開けるたびのドキドキハラハラ感を快感に思えそうもなく、ボトルでのご提供に絞らせて頂くことと致しました。

「1杯飲めればいいの」、というお客様には本当に申し訳ございません。
そのかわり、美味しいワインを厳選し、なるべくリーズナブルなお値段にてご提供できるように努めております。

グループでご来店下さって、瞬く間にボトル3本程開いてしまうケースなどもございます。

もう1つ、当店のラストオーダー時間は、「その時間に客様がいらっしゃらなければ、お店を閉めてしまう」、という程度の意味合いで、ぎりぎりでも滑り込んで頂ければ、その後も営業は続けてさせて頂いております。


結果として、11時過ぎまで開いてる日もあれば8時には閉まっている日もある、わかりにくいシステムで、すみません。

もし夜のご利用で、ラストオーダー時間を過ぎてしまいそうな場合、事前にお電話一本いれて頂ければ非常に助かります。

お仕事が終わった後に、ちょっと紅茶が飲みたい、あるいはワインをがんがん飲みたい、というときは是非ご利用頂ければと思います。

2012年5月22日火曜日

メゾン・ド・ボウのケーキ達「チェリーのサワークリームパウンドケーキ」

引き続き、ケーキのご紹介です。
こちらは、「チェリーのサワークリームパウンドケーキ」です。
ご覧のように、チェリーがゴロンゴロンと入っております。

パウンドケーキは通常、多くのバターを使いますが、こちらはサワークリームでかなりの部分を代替しております。
だから、パウンドケーキのわりに、食感がとても優しく、軽いのが特徴です。

パウンドケーキを切ったときに登場するチェリーの断面や、その濃い紫色と粉砂糖の白のコントラストが可愛いいです、メルヘンチックです。

さて、このケーキ、ボウの紅茶の品揃えで何が合うかしらと思いめぐらせておりました。
といいますのも、私が通常好む、骨格がしっかりしていて、コクの強い紅茶ですと、ちょっとアンバランスな気がするのです。

と、折よく入荷したダージリンのファーストフラッシュ。
やはり繊細なケーキには繊細なファースト・フラッシュが良いかもしれません。

是非お試しください。






2012年5月17日木曜日

メゾン・ド・ボウのケーキ達「キャロットケーキ」

引き続き、メゾン・ド・ボウのケーキのご紹介。
本日は、キャロットケーキです。



戦時中の物不足の英国で、砂糖のかわり人参を入れて甘味の代替にした、というのがこのケーキの始りだそうです。
由来も見た目も無骨です。

ボウでは今、戦後のケーキよりもちょっぴり豪華に、人参の他にレーズン、胡桃、ココナッツを加えて、クリームチーズのアイシングをトッピングしたレシピでご提供しています。

人参の甘み、胡桃の香ばしさ、ココナッツのさくさくとした食感、クリームチーズの酸味という重層構造。

今時キャロットケーキといえば日本でも珍しくはありませんが、何しろ、人参です。
華やかとは言いがたいケーキなので、お客さまに受け入れて頂けるのか、ちょっと心配でしたが、意外に好評です。

臆せずに挑戦して下さるお客様の食文化の高さに敬服します。
















ダージリン・ファーストフラッシュ(春摘み)入荷しました

ダージリン好きのお客様、大変お待たせしました。
ファーストフラッシュがやっと入荷しました。
今年の春は世界的に冷え込みが続き、茶葉の新芽が育つのがとても遅れたそうです。

キャッスルトン農園のムーンライトダイアナ、サングマ農園のヤマダバリの2種を扱っております。

キャッスルトン農園もサングマ農園も、極めて優良な農園です。
キャッスルトン農園の茶葉は市場の最高値で取引されることもしばしば、またサングマ農園のユメコバリの茶樹はクローナルの最高峰と言われるそうです。

残念ながらユメコバリは、セカンドフラッシュしかございません。
ヤマダバリは、ユメコバリと同じ区画から取れたと言って良いような茶葉だそうですが、やはり樹が異なるため、ヤマダバリのファーストフラッシュとユメコバリのセカンドフラッシュの継続性のようなものは感じられません。

ところで、ユメコバリ(セカンド・フラッシュ)は、ダージリンらしい華やかさ、複雑さの他に、際立った柑橘系と無数の花を束ねたような甘い香りあります。
名は体を表すとは言いますが、まさに夢見心地の香りなのです。
お客様にこの紅茶をサーブすると、「うわー、良い香り!」という第一声が10回中9回までは聞こえてきます。
私も、試飲でこの香りに魅せられて即断で買ってしまいましたが、クローナルの最高峰という評価は後から知りました。

一方、ヤマダバリ(ファースト・フラッシュ)は、余韻の長さは共通して、ユメコバリ程の甘い華やかさはなく、逆に繊細さや透明感、そことない花や草の香り、渋み等のバランスのとれた「かっこいい」紅茶と感じます。

ファーストフラッシュは、全般的にセカンドフラッシュほどの力強さはなく、色も薄く、デリケートです。
実は嗅覚が弱い私など一生懸命クンクンしなければ、個々の特徴を感じることが難しい場合もあります。
収穫量が少ないのでお値段も高いし、この「そこはかとなさ」が、ファーストフラッシュの高貴さのゆえん・・・などと勝手なことを思っています。







2012年5月14日月曜日

平日のお得なセットメニュー

観光スポットの神楽坂では、お客様のご来店が週末に集中します。
当店も2時過ぎから4時頃までのティータイムは大混雑、客席数の少なさと相俟って、満席でお入り頂けないお客様が複数組出てしまいます。本当に申し訳なく残念です。

ところで、満席時のメゾン・ド・ボウ、紅茶専門店なのでやはり女性のお客様が多く、実に楽しそうにご歓談されます。
お客様が13人いらっしゃれば、お客様の発する音声も13通り。
ピーク時のご歓談は大合唱となり、真空管アンプが奏でる音楽をも凌駕します。
壮快ですが、悠久の時の流れを感じて頂くには(違うか)、いえ思索に耽ったりするには若干賑やかかもしれません。

開いた扉から風を感じ、アレカ椰子のマイナスイオンを浴び、静かにお過ごし頂くには、やはり平日が最高。という訳で、今日は平日だけのお得なセット・メニューのお知らせです。



(お食事セット)
メゾン・ド・ボウは細々とお食事メニューをやっております。
なぜ細々かというと、厨房設備の関係で量を沢山作れないのです。

今週は先週に引き続き、蔵王豚の白ワインカレーを仕込んでおります。
このカレーは蔵王産の豚バラ肉を白ワインでコトコト煮込んで作ります。
蔵王産豚のジューシーな甘みと白ワインがマッチしており、ご好評頂いております。
お値段は、単品950円、紅茶(ティーカップ)がついて1050円です。

紅茶は、ティーカップでも丁寧に気合いを入れて淹れさせて頂いております。


(ケーキセット)
また、ケーキと紅茶(ポット)とのご注文で、100円引きとさせて頂いております。



こちらは、全粒粉のスコーンとの紅茶の組み合わせ。

全粒粉の香ばしさ、発酵バターのプワーと広がる香りが特徴です。
ほくほくしたスコーンの食感に、隠し味の粗挽岩塩が効いて、チャールズ皇太子様のラズベリージャムをあわせると紅茶が進みます。
ダイサジャン茶園のアッサム・ティーにミルクをたっぷり入れて、飲みましょう。

*実際には、もう少し小振りなスコーンが二つに、クロテッドクリームとラズベリージャムを添えてのご提供となります。





2012年5月12日土曜日

ボウのシンボル・ツリー

今日は、メゾン・ド・ボウの大切なシンボルツリー、アレカ椰子ちゃんのご紹介です。

紅茶が好きと同時にグリーンが大好きなオーナーは、当店の構想時からどのようなプラントを置こうかと、コロニアル・ホテルの写真を見ながらよだれを垂らし・・・、いえ夢想し続けていました。

やはり、コロニアル風を追求するなら、椰子やソテツ、棕櫚竹などの南国調の植物でしょう。こちらは、ラッフルズ・ホテルです。
こんなバルコニーで紅茶を飲みたいものです!



しかし、当店のオープンは予定より3ヶ月近く遅れて1月の下旬となってしまいました。
南国調の植物は植木屋さんに出回っておらず、とりあえずユーカリの大枝を飾ってやりすごしていました。
ユーカリを売ってくれた花屋さんは、「もっても2週間ぐらいですよ〜」と言っていましたが実際はむりくり2ヶ月も置き続け、最後はミイラのようになっていました。

春になって南国調の植物が出回り始めたので、ミイラとはお別れして、写真のアレカ椰子を購入することに決めたのです。

先週の日曜日は、お天気の急変でまさにスコールのような大雨と突風が吹きました。
アレカ椰子が右に左に煽られ、なぎ倒されるかと思いきや、さすがに南国の植物、しなやかに、のびやかにそこに立ち続けているのでした。

スコールを浴びて、故郷のインドシナ(勝手に決めるな)を思い出していたのかもしれませんね。

さて、オーナーは一本目のアレカ椰子に味をしめ、「もっともっとアレカ椰子が欲しい!」と思うようになりました。

そこで、小さめのと大きめのを1本づつ追加購入。
そのうち店中がアレカ椰子だらけになるかもしれません。

下の写真は、アレカ椰子を背景にとったコーンミール・スコーン。

こういう写真もグリーンが入るとぐっと爽やかです。

今は季節が良いので、このように扉を解放しております。
この季節だけは、窓際の席、アレカ椰子のマイナスイオンを浴びながら寛ぐことができる特等席です。