昨日は、週初め、かつ雨ということでしたが、沢山のお客様にご来訪いただきました。
ありがとうございます。
なぜか、毎週のように営業日の第一日目はシトシトと雨が降っています。
なぜか、毎週のように営業日の第一日目はシトシトと雨が降っています。
19時以降は、客足も途絶え、ケーキ担当命じるままに、
試作のチーズケーキと届いたばかりのキャンディーを飲むボウでありました。
このキャンディーは、キャンディーらしいあっさり軽いのみ心地です。
ミルクティーにしてしまったので、写真では分かりにくいですが、
明るい紅色がまたキャンディーらしいです。
アイスティーにしたらキレイでしょう。
普段は、ジャズの女性ボーカルをBGMで流していることが多いボウですが、
雨の日は、バッハのゴルドベルグ組曲に限ります。
雨の音と、しっとりと湿った空気の中で一曲目のアリアを聴くと良いです。
ゴルドベルグ組曲と言えば、「イングリッシュ・ペイシェント」という名作映画の中で、
ジュリエット・ビノシュ扮する看護婦ハナが、イタリアの古い僧院で見つけた
グランドピアノで弾くのがこの曲です。
ピアノは空襲を受け傾いていてます。
ハナもピアノにあわせ傾いた姿勢で弾いていたのが印象に残っています。
傾いていようが、崩れかけていようが、ピアノがあれば弾きたい、
音楽への渇望に共感を感じます。
南イタリアと北アフリカの情景が、現実と回想の中で交錯するこの物語の結びは、
己の罪を許し安らかに天国に旅だって行く主人公(アルマシー伯爵)と、
彼を看取ることで逆に心の癒しを得て、
人生にもう一度向かって行こうとするハナの姿です。
登場人物達がそれぞれの過去に区切りを付け、静かに旅立って行く姿によって、
切なくも救いと爽やかさが残されます。
映画は、明示・暗示的に、物語の方向性や主人公の心情を示すものと思いますが、
やりすぎるとちょっと嫌みになるかもしれません。
この映画の素晴らしい点は、深く計算されつつも一見造作無くみせられる
ぎりぎりのバランスでそれらを表現していると思われる点です。
制作者側が卓越した技巧や、細やかな配慮によって、
意味を込めることによって、1つ1つのシーンが印象的なものになっており、
必ずしも制作者側の意図が分からなくても(実際何度も見返して初めて気付いたりします)感動できる絵画的なシーンが多数残されています。
ぎりぎりのバランスでそれらを表現していると思われる点です。
制作者側が卓越した技巧や、細やかな配慮によって、
意味を込めることによって、1つ1つのシーンが印象的なものになっており、
必ずしも制作者側の意図が分からなくても(実際何度も見返して初めて気付いたりします)感動できる絵画的なシーンが多数残されています。
残念ながら、本映画の監督アンソニー・ミンゲラ氏は2008年に54歳の若さで他界しました。
もっと彼の作る映画を見たかった、悲しく無念です。