2013年10月15日火曜日

リンゴのタルト

秋深まる今日このごろ、
ご紹介するはリンゴのタルト。

キュウッとくるリンゴの甘酸っぱさ、
アーモンドクリームの優しい甘味、
タルト皮の香ばしい香りとサクサク感、
各素材が互いのためにあるかのように
調和しています。

この甘酸っぱい香りのせいか、
或は幼い頃から口にしてきた「りんご」を使っているからか、
ノスタルジーを感じます。

合わせたい紅茶は迷いなく
2012年サングマ農園のカクラムスク・セカンドフラッシュ。
清廉な花の香りや森林の中にいるような瞑想感(なんのこっちゃ)、
どこまでもしなやかで、洗練と野生味を兼ね備えた
秀逸なダージリンです。

この紅茶が持つ果物のニュアンスは、
あわせるケーキによって微妙に変化します。
リンゴのニュアンスは特に感じられやすい要素なので、
リンゴを使ったお菓子にはピッタリなのです。

2012年はダージリンの超当たり年だったようで、
この紅茶に限らず今飲んでも、
ますます力強く、深みをまし、美味しい紅茶が種々あります。
こうしたレベルの高いものは
引き続きメニューにオンしていきたいと思います。

世界広しといえども、
これほどバライエティに富んだダージリン農園別紅茶を
入手できる国は日本以外には中々ないのではないでしょうか。
素晴らしいダージリンに接するたびに、
「日本に生まれて良かった〜」と
生きる喜び(悦び)に浸るボウです。







2013年10月10日木曜日

シェパーズパイ

またもや台風、蒸し暑いのに日が沈むのが早い。
ちょっとシュールな感じです。

気候やお天気に対するコメントはこれくらいにして、
本日のご紹介はシェパーズパイ。
英国の「お袋の味」とも言えそうな伝統的お料理です。
日本の肉じゃがにでも相当するのでしょうか。

ボウは、シェパーズパイってなんだか
美味しくなさそう・・・と思っていました。
挽肉とジャガイモしか使っていなくて味も
単なる塩味だし、もそもそして喉が渇きそう。

でも、素材(特にお肉でしょうか)が良いと
目からの鱗の美味しさなのです。
というよりボウも年を取って単純なるものの
良さがわかるようになったのかもしれません。

イギリスでは羊肉を使います。
(だからシェパーズパイ“羊飼いのパイ)

羊肉の挽肉は日本ではちょっと入手困難です。
挽肉にしてくれるお肉屋さんもありますが、
挽くと分量が激減してしまうらしいので、
当店では豚と牛肉の合挽肉を使用。
豚ひき肉はいろいろ試した結果、
「にくにくしい」存在感に満ちた東京X豚に決定。

ジャガイモのモソモソとした食感、
お肉のみっちりとしてジューシーな味わいが、
素朴ながらも美味です!!
もそもそとした感じは紅茶にマッチします。